コミケは今や世界最大級となった同人即売会です。
プロ・アマチュアを問わない作品発表の場であると同時に、企業が出展する企業ブースもその規模を増しつつあります。
2019年のC96、C97ではとうとうコミケ参加者の増大によって企業ブースが独立、144社が青海展示棟を利用しての出展となりました。
コミケと企業ブースの関係
コミケに企業が出店を始めたのは1996年のC51の時からです。
当初は12社だった企業出展もコミケの規模の広がりと共にその数を増やし、近年最大では181社が参加した実績があります。
企業数は常に右肩上がりに増え続けている訳では無く、2006年のC71以降、その年によって130社~150社の間で変化しています。
どんな企業が出展しているのか
コミケの企業ブースではアニメ制作会社、ゲームや漫画の版権を持っているパブリッシャー、出版社といった様々な会社が出展しています。
主に自社の作品の関連グッズ、コミケ限定の商品を販売しています。
しかし、中には一見そうしたサブカルチャーとは直接の関連が無さそうな水族館、日本茶の専門店といった企業も出展しており、コミケに関わる企業の幅広さを物語っています。
作品を扱う企業の中では、自社スペースや特設ステージでその作品の映像作品・音声作品に関わる声優さんをゲストに呼ぶトークイベントを行うなど、作品を愛するファンには見逃せない催し事が連日開催されています。
コラボグッズ、コラボ食品まで幅広い品揃え
企業ブースでは、1企業が1作品だけに絞って出品している訳ではありません。
旬の作品、人気のある過去作品を含めた沢山の種類の作品グッズが購入できる機会なのです。
中には、各社通販サイトでも取り扱っている商品もありますが、明確に「コミケ限定」をうたい出品されている商品もあります。
一見サブカルチャーとは関係が無い企業であっても、飲食コラボ、コラボアパレル商品で出展・販売しています。
人気なだけに、年々酷くなる混雑具合
いわば限定イベントが一挙に行われる企業ブースでは、それだけ人の入りが密集する事になります。
その為、コミケを運営するスタッフ側でも、様々な手を講じて混雑への対処を行っています。
コミケの一般参加列と企業ブースの待機列を別にする、都度誘導を行う、入場制限を設けて企業ブースがパンクしないようにする等の対処、それにきちんと従う参加者によって、企業ブースは「混雑助長により廃止」といったお達しが出る事無く、長く存続しています。
コミケ初心者が企業ブースに行きたい!
「推しの声優がイベントで出る!」「推しキャラの限定グッズが初めて出る!」、こうした情報を企業SNSによる発信で知り、コミケの企業ブースに参戦を決める人も少なくありません。
しかし、初めてのコミケ参戦で企業ブースに参加するというのは、実はかなり難易度の高い参戦方法です。
全くノウハウを知らず、混雑具合を甘く見てしまうと、折角のイベントに参加する前に体調不良の離脱、救護室・場合によっては救急車へ担ぎ込まれる可能性があります。
1日あたり十数万人が参加する世界最大のイベント
2019年のC96、C97の4日間開催となったコミケでは、それぞれ来場者数が73万人、75万人に達し、コミケの歴代最大来場者数を更新しました。
入場規制がある為、自分が入れるようになるまで炎天下・寒風の中で立ち続ける事態は勿論、入ってからも休憩エリアは満員、飲食するにも自販機は売り切れ、トイレも15分以上待つ事があるなど、混雑時に起きるあらゆる事態を想定していなければなりません。
コミケ参加時の心構え、ルールを熟読する
コミケの混雑を最もよく知っているのは、その運営であるコミックマーケット準備会です。
そしてその準備会が発行しているカタログには、予めコミケ参加における心構えや注意点がきちんと判り易く記載されています。
服装、持物といった基本的な所から、何をしなければどういった事が起きてしまうのか、判り易いレポ漫画形式の注意喚起がされているので、初心者であっても理屈を知った上で備える事が出来ます。
企業ブースへの入場にあたり、かつてはリストバンド型参加証の着用が必要でしたが、C97ではその制度が撤廃され、リストバンド無しでも入場可能になりました。
以降再びルールが変わるかもしれないので、その年の公式情報をきちんと追って把握しましょう。
SNSにもあげられている体験レポートも参考に
コミケそのものは本来同人即売会という事で、絵心、漫画を描ける参加者が数多く参加しています。
その為、コミケカタログに記載されているものだけでなく、各々がその時感じた混雑具合や失敗談、反省点を漫画にしたレポ漫画をあげている作家もいます。
また漫画に限らず、「コミケ レポ 企業ブース」で調べると、当日企業ブース現地の人混みの写真、文字で感想をまとめたツイートも沢山見つかります。
とにかく歩かされる、長い階段が辛かった、男子トイレが女子トイレに変更されていた、ここは地獄だ、といった生の声が見つかります。
目当てのブースを極力絞る
入場するまで並び、入場してからも人気のジャンルは更に並ばなければブースに辿り着く事は出来ません。
しかし、目当てのグッズによっては、今この時購入しなくともその機会が訪れる事もあります。
それが「先行販売」と「限定販売」の違いです。
先行販売のグッズは、コミケで先に販売されるが、以降は通販や店舗販売が行われる予定があるグッズです。
対して、限定販売はこのコミケでしか入手手段がないグッズです。
後者のグッズは並んで入手するしかありませんが、優先順位をつけてブースを絞る事は可能になります。
コミケの雰囲気を味わいに行きたい
どうしても欲しいグッズが企業ブースにある場合、辛さに耐えなければならない可能性が高くなります。
しかし今後通販の見込みがあるグッズを、コミケを味わうついでに買えたらいいな、というアミューズメントパーク感覚での参加も実は可能です。
ここまで書いた人口過密状態は、開場直後にいち早く入場したい、事前に並ぶ場合の参戦方法です。
そうした逼迫した事情が無ければ、のんびり参加出来る方法も存在しています。
お昼過ぎの入場なら、並ばず入場出来る事も
それが、最初から入場開始時間に合わせず、お昼・昼過ぎに食事を済ませてから入場する事です。
先行でグッズ・同人誌を求めた人々は購入を終えれば帰宅していくので、13時に近づくにつれ、コミケ会場からは入場制限が無くなって人の入りが穏やかになっていきます。
旬ジャンルで人気の高い企業ブースを除けば、行列に並ぶ事無く、のんびりと散策が可能な程度の混雑具合になっています。
初めてコミケに参加するならば、本来はこうした時間帯を狙っての参加がオススメとなります。
ただし、この入場方法にも実は落とし穴があります。
あまり長居をしすぎると、今度はコミケ終了時間後の帰宅ラッシュに巻き込まれてしまう可能性が高まります。
ほどほどで切り上げるか、逆に更にのんびりして、ラッシュを避けた遅めの時間を狙って交通機関を利用しましょう。
狙いたい物があるなら、事前準備をしっかりと!
企業ブースは人気の高さによる敷居の高さはありつつも、つねに戦争状態という訳ではありません。
ただしどうしても欲しい物がある場合は、相応に覚悟と準備が必要となります。
体調管理と季節に応じた対策を講じ、しっかりと注意点、ルールを理解した上で、気になる企業ブースへ遊びに行ってみましょう。
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