超絶人気がある愛されキャラに育てよう!魅力あるオリジナルキャラの作り方とは

同人誌即売会では、JUNE系やファンタジー世界の一次創作物が人気です。

SNSなどで作品を発表してきても「キャラがブレているからつまらない」とか「完全に自己完結のストーリーだね」と酷評を受けたことがある方もいるのではないでしょうか。

これはキャラの個性が全く生きていないからです。

これまで二次創作オンリーだった人も自分の創作の幅を広げるためにオリジナルキャラクターを生み出してみませんか。

魅力あるキャラクターは長い間愛されますし、新作を心待ちにしてくれる読者もつきやすくなります。

じっくり育てていく楽しみを胸にオリジナルキャラクターを作っていきましょう。

まずは人物プロット作りから

まずはオリジナルキャラクター(オリキャラ)の「芯」の部分を作りましょう。

「芯」とはオリキャラの個性の部分です。

キャラクターの個性はストーリー展開にも重要な要素となります。

モチーフとなるキャラクターや実在の人物がいても構いません。

まずは「芯」の部分となる人物プロットを作っていきましょう。

性別を決めよう

男性or女性といった性別は、はじめに思い浮かぶことでしょう。

おそらく動物や妖精など人間ではない架空の何かをキャラクターとして考えている場合でも「男性or女性」という概念はどこかしら生まれているはずです。

もちろん「中性的」「性別は意識しない」というような柱も一案です。

年齢はどのくらい?

子供、少年、青年、成人、壮年、高齢者というように年齢の設定があることで、体型や服装なども変わってきます。

性別と年齢は人物を作り上げるうえで、一番の屋台骨になるととらえましょう。

性格はどんな風?

穏やか、活発、無頓着、闇系など性格を形作るためにキーワードを並べていきましょう。

「穏やかだが、怒ると怖い」「能力発揮」というように、裏の性格やそのキャラクターならではの個性なども生まれてくるはずです。

補足程度に付け足していくと、どんどんキャラクターのイメージが膨らんで行きます。

キーワードだけでも良いのでメモ程度に書き連ねていきましょう。

身長や体重、体型はどんな感じ?

その性格や年齢を裏付けるような体型を検討するのもよいし、そのキャラクターが気にするコンプレックスや身体的な特徴をどこかにちりばめてみるのもよいでしょう。

体型などの検討は、キャラクターづくりの後半で行うこともできます。

ここで身長や体型などを考えていくと「コミカル系」「シリアスキャラ」というように、だんだんキャラも立ち上がってきます。

ここでは、きちんとした体を作ることはせず、抽象的なイメージ画やラフスケッチでよいでしょう。

髪型や服装は?

短髪?長髪?特徴がある?どんな服装をさせる?

想定する時代背景や国が根本にあれば、その時代などによくある服装をデフォルメさせたものや、自分なりの解釈を含めた衣装に固まっていくでしょう。

まったく新しい世界観を見据えて、架空の衣装を考えてみることも楽しみのひとつになるのでは。先ほど作ったラフスケッチをもとにイメージを膨らませてみるとよいでしょう。

言わせてみたいセリフは?

性格を考え、髪型などもだんだん固まってくると、このキャラクターに言わせたいセリフなどが浮かんでくるかもしれません。

こういったセリフは思い浮かんだらすぐにメモに書き留めておきましょう。

自分が誰かに言ってほしいセリフなども書き足しておくと、ネタに詰まったときの引き出しとして使えるかもしれません。

欠点はどんなところ?

身体的特徴としての欠点や、性格上の欠点なども決めておくとよいでしょう。

基本的な性格とのギャップを作る場所がここです。

読者を意識したストーリー作りをする場合は、「ギャップ萌え」の見せ場を作っておくこともよいでしょう。

欠点もそうですが、必殺技や特殊技能などもここで考えるのもよいです。

どんどんメモに残していこう

思い浮かんだ言葉やキーワード、ちょっとしたイラストなどどんな些細なこともでもよいので、メモに残していきます。

こうしたモチーフは人物プロットへの採用にかかわらず残しておきましょう。

作品作りに行き詰ったときに読み返してみると、ストーリーに欠かせない大事なキーワードを見つけることもあるからです。

その時作ったモチーフから、別のキャラクターが生まれることもあれば、アナザーストーリーが生まれることもあるのです。

人物プロットで煮詰まった場合は

人物像を組み立てるときに「思い浮かばない」ということもあるかもしれません。

具体的に掘り下げていくことも大切ですが、まずはおおざっぱなイメージづくりの場で構いません。

どんな些細なことでもキーワードが思い浮かんだらメモに残しておき、練り上げていくとよりはっきりとした人物像が浮かび上がることでしょう。

読み手を意識したキャラづくりも必要

メインキャラの人物プロットを考えていくとどうしても「ヒーロー」「正義」「イケメン」「冷酷・クール」「秀才」というように、良いエッセンスばかりが表立ってしまうのではないでしょうか。

漫画の世界だから何でもアリですが、読み手が求めるものとギャップが生まれるかもしれません。

「万能・端正美麗」のキャラクターが出てくるストーリーは低年齢層の読者が多い少女漫画が中心で、同人誌系ファンやJUNE系読者などを意識すると「すべてにおいてマックス」というキャラクターよりも「どこか欠点があるキャラクター」「何かが突出して秀でているキャラクター」が好まれることもあるようです。

このように読み手を意識したキャラづくりも必要です。

メインキャラ・サブキャラはあと回し

メインキャラ・サブキャラという役回りにフォーカスしてしまうと、固定観念が先走りしてしまい、いざストーリー作りに進むと、メインキャラをどう動かしてよいかわからないということが出てきます。

そして、ありきたりのストーリー展開になりがちです。

「このオリキャラはメインキャラ」など格付けをすることはせず、単純にキャラクターづくりだけを続けましょう。

この人物プロット作りは、例えば「俳優事務所所属アクターの募集」の段階で構わないのです。

作家さんは俳優事務所の社長で、求める人物像を掲げ俳優候補を集めているという感覚でキャラづくりをしていくと、義務感も薄れるでしょう。

ストーリープロットから人物像が浮かぶこともある

どうしても描きたい世界観があって、話の概要であるストーリープロットが先にできあがっていることがあるでしょう。

時代背景などが完成しているときには、そこから人物像やキャラクターができあがってくることも。

もちろん、たくさん生み出した「俳優事務所所属のアクター(既存のオリキャラ)」から一人をピックアップして、その時代背景に見合った衣装を着せてあげることだってよいのです。

外見を作っていこう

これまでは、柱や骨となる「内面的なもの」を練り上げていく方法をお伝えしました。

ここからは、ストーリーの世界観やキャラクターをより魅力的に見せるための「外見」にこだわったキャラづくりに移ります。

ストーリーが良いものでも、キャラが成立していなければ読み手も飽きてしまいます。

これまでの工程で具現化させた人物像をしっかり投影できるキャラの外見づくりを目指しましょう。

ラフスケッチをもとに肉付けをしていく

抽象的なイメージ画から、どんどんキャラクターを作り上げていきましょう。

勝ち気という設定があれば、自信があふれているような表情をしていますし、常に胸を張っているというような体のつくり、常に仁王立ちといった立ち居振る舞いも投影できるはずです。

年齢を意識する

1歳児と10歳児の体型は全く違います。

大人世代の場合は年齢とともに肩が内側に入り、背中が丸くなるというような変化も見られます。

このように、20代と40代でも体型は若干変わることがわかるでしょう。

年齢を絵で表現できれば、文章説明や必要以上のセリフ回しが不要になる可能性があります。

年齢と風貌にギャップがあるというキャラクターがいる場合、読み手は違和感を覚えることもあります。

年齢の割に若く見える中年女性の設定でも、腰回りの脂肪の付き方や頬のラインなど、打ち消せない年齢感を出してみるとよいでしょう。

こうした身体的特徴はエピソードとして使えることもありますよ。

特徴や個性を強調させていく

どんどん掘り下げてキャラクターデザインを行っているうちに、華やいだ印象を持つキャラクターや闇を抱えたキャラクターなど際立った個性が浮き彫りになってくるはずです。

オッドアイや手の甲にある紋章、メリハリがある女性らしいボディラインなどそのキャラクターらしさをイラストに投影させ、「身体的特徴」を具体化させていきましょう。

また、表情にも再度注目して「心に傷を持っていることを表現できる、表情をしているか」「主人公を振り回すだけの能天気さを表現できているか」というように強調できる部分を洗い出していきましょう。

イメージカラーを作る

ある程度キャラクターとしての像が固まってきていることでしょう。

このあたりで彩色してみることも一案です。

そのなかで、そのキャラクターのイメージカラーを作りましょう。

髪の毛や瞳の色を固定することなどもそうですが、服飾のどこかに必ずイメージカラーを持ってくるように意識すると、読み手の視認性が高まります。

複数のキャラクターが登場するストーリーを作る場合も、イメージカラーを作ることでカバーイラストを描きやすくなるメリットも生まれます。

細部のディティールを作りこんでいこう。

ここまで作り上げたキャラクターでも、どこかぼやけている部分があるのではないでしょうか。

ここでは細かいディティールを作りこんでいきます。

例えば、キャラが愛用する靴や指輪のデザイン、キャラクターに与えられた紋章の形などをきちんと形に残しておきましょう。

きちんと決めておかないと、ストーリー展開のプロセスで辻妻が合わない、伏線が回収できなくなるといった弊害も。

能力を発揮させたときに光る瞳の色から、制服のスカートのひだの本数、学校の校章などの細かい部分も決めておくとよいでしょう。

入稿間際に修正作業を入れることもなくなります。

キャラクターを作りこんでいこう

オリジナルキャラクターの「個」ができあがりました。

この状態のオリキャラは、生まれたての赤ちゃんと一緒で、何の学習も記憶もできていない状態です。

ここから、ストーリーに落とし込んだ時に、キャラクターがブレないように作りこみを進めていきましょう。

何度も描き込もう

キャラクターの「個」ができあがっても、作画が定まっていなければすべてが台無しです。

例えば、扉絵と最初のコマにいるキャラクターが同じに見えないという場合もあれば、ラスト1~2ページでやっと作画が安定してきたということもあるはず。

同人誌の場合、作画品質だけで「ストーリーが全く伝わらない」という残念な結果になってしまう可能性があります。

表情だけ描きこむのはNG。

設定通りの等身が描けるか、何かポーズを付けたときに崩れてしまわないかといったところも含めて、たくさん描いていきましょう。

表情をどんどん作りこんでいこう

20ページの漫画の中で、主人公はどのような表情を見せるでしょうか。

笑うというひとつの表情にしても、お笑い番組を見て笑うのと好きな人と話をして笑う、嘲笑する場合とでは表情はまるっきり違うはず。

また、怒りや驚きの表情を表すときに、どのような表現をすると際立たせることができるのかも研究していきましょう。

キャラクター自身の表情を豊かにしていくことで、魅力的なコマを作ることができます。

喜怒哀楽のほか、驚愕や羨望、欲望などの表情なども描いてみるとよいです。

デフォルメしたときはどんな感じ?

ストーリー展開の中でメリハリをつけるために、デフォルメされたキャラクターを登場させる技法もあります。

デフォルメキャラはどんな感じに作りこむのかも検討しましょう。

コマ割りの中で突然にキャラクターの風貌が変わるので、一目で「このキャラクターだ」と読み手にわかってもらう必要があります。

デフォルメした時の表情や顔の向きなどもどんどん描き込んでいくことをおすすめします。

いくつか生まれたキャラクターとの身長差は?

ストーリーの中に出てくるキャラクターは一人ではないはず。

何人も出てくる中で全身を描くコマ割りなども出てくるでしょう。

ここで不都合が生じないように、主要キャラクターを中心とした身長差が一目でわかる集合イラストを作りましょう。

コマに収めようとするあまり、身長差を無視した描き方になる可能性もあります。

こういった自己都合が過ぎるイラストは、同人誌にありがちな展開です。

身長差のプロットができていれば、作画も安定しますし、無理があるポージングなどもなくなります。

キャラクター同士の絡みも描いてみよう

身長差もそうですが、キャラクターが手をつないでいる・抱き合っているというような「絡み」を描くのがストーリーの肝となります。

キャラクターの「絡み」ポーズなどは読み手を煽るためにも必要ですので、体のバランスが取れるイラストが描けるように何度も書き込んでいきましょう。

例えば、身長差があるカップルのキスシーンの場合、このキャラクターだったら背の高い相手に対してどのようにキスを仕掛けるかといったところも考えながら描いていくとよいです。

キャラづくりに挫折しそう、そんなときは?

「よい作品にするためには、キャラづくりが肝要だ」という観点から、躍起になってキャラクターづくりをすることもあるでしょう。

そんな中で、どうしてもイメージが具体化できない、イラスト化できない、これじゃない感じがするというようにスランプに陥ることもあるはずです。

そんなときはどうしたらよいでしょうか。

内面的な設定をもう一度見返してみよう

原点に戻って、人物プロットを見返してみましょう。

メモに書き連ねたキーワードを拾っているうちに、「この要素を表情に加えてみよう」というような別の観点からの発想が生まれることがあります。

作品作りのモチーフとなる本や漫画をたくさん読んでみよう

イラストが描けてもストーリーが思い浮かばない、イラストの域を超えず動きがある「漫画」にはできないということもあるはずです。

特に同人活動を始めたばかりの人などは、画力や構成力などもまだまだ発展途上のはずです。

中には「写経から抜け出したい」と、リスペクトする作家のテイストをまねている人も少なくありません。

画力向上は描き込むことが必要ですが、ストーリー作りは想像だけでは成り立ちません。

経験も必要です。

もちろん「経験」できるものばかりではありませんので、本や漫画本、映画DVDなどを積極的に見ましょう。

ここで、登場人物の心の動き方を参考にするとよいでしょう。

疑似体験も経験のひとつになるはずです。

喜怒哀楽に触れてみよう

作家であるあなた本人は最近笑いましたか?

どんな時に泣きますか?自分が感情を封印していれば、キャラクターに投影するときに不自然になりがちです。

できるだけ自分自身が喜怒哀楽に触れる環境を作りましょう。

もちろん、「怒る・悲しむ(哀しむ)」という感情を表に出しすぎるのは考え物ですが、自分の感情の動き方を経験することで、自分の作品を生き生きと見せてくれることもあるのです。

一生付き合えるオリキャラを作ろう

生み出したオリキャラにファンがつけば、それだけで作家としての人気が高まります。

同人作家の場合、新刊を出しやすくなりますし、オリキャラのグッズを出すことも視野に入ります。

一生付き合えるオリキャラを作るつもりで、時間を練って作り出しましょう。

苦しい時間かもしれませんが、イメージ通りのキャラクターが生まれた時の気持ちはひとしおですよ。