同人誌を作りたいのであれば、まずは同人誌に関して基本的な知識を持っておくことが大切です。
一般的な大きさはどれくらいなのか、形や綴じ方、印刷用語などキホンのキを知らないと何をどうしたら良いのかわかりません。
またより良い同人誌作りのためには注意点を心得ておくことも重要ですから、特に初心者がミスしがちなポイントについても合わせて学んでおきましょう。
大きさはB5やA5サイズが多い
同人誌のサイズは作る人が自由にサイズを決めてOKですが、一般的にはB5やA5サイズで作られることが多いです。
サイズを決める際には自分の好みをはじめ、原稿を収めた際の雰囲気やボリューム、予算などとも上手く折り合いをつけて行くことが必要ですので、様々な形を考慮しより良い選択を行っていけるようにしてください。
決まりは無し!自分の自由に作ってOK
同人誌はこのサイズでなければダメという決まりは無いので、基本的には自分で自由にサイズを決めて作っていってOKです。
しかし画集であればA4、漫画はB5もしくはA5、小説はA5もしくはA6といったある程度ポピュラーなサイズが決まっているので、これを参考にしていけるようにしましょう。
一般的なサイズから逸脱したものを作ってしまうと、手に取って貰えないことも出てきます。
また特殊なサイズは料金が割高になりがちもあるため、様々な要素を考慮して決定していく必要があります。
予算や収録内容のボリュームで考えることも大切
同人誌はサイズによってページ数が変わり、コストに違いが出てくることも珍しくありません。
特に小説等の場合には同じ収録内容のボリュームでもA5とA6ではページ数が倍近く違ってくることになるので注意が必要です。
決まった予算があるのであれば、その範囲内で作れるサイズを選択するのは避けられません。
またサイズを変更することで予算が浮き、表紙の特殊加工などにこだわれるようになるといったことも出てきますから、少しでも安く良いものを作れるようサイズを検討していってください。
同じサイズでも印刷所によって料金が違うため、できるだけ色々なところを比較して少しでもお得に刷れる印刷所を見つけられるようにしていきましょう。
特にこだわらないなら基本の大きさに合わせた方がベター
サイズに特別なこだわりが無いというのであれば、漫画や画集、小説など同人誌の種類ごとに最もポピュラーなサイズを選択するのがおすすめです。
基本的な大きさに合わせておけば気軽に手に取ってもらえますし、購入してくれた人に対しても収納で困らせずに済みます。
特殊な変形サイズの同人誌は収納がしづらいからと敬遠されてしまうことも多いですから、サイズで毛嫌いされてしまうことなく少しでも多くの人に手に取ってもらえるよう、できるだけポピュラーなサイズを選択していった方が間違いありません。
変形本も意外と多い
ポピュラーなサイズを選択した方が無難であるものの、同人誌は意外と変形サイズで作られているものも多いです。
ただし特殊なサイズの変形本は、サイズに関係なくこの人の本が欲しいと思ってもらえるような人気作家さんでないとなかなか購入されないですから、この点についてはよく心得ておきましょう。
初心者が最初から変形サイズの同人誌を作ると一冊も売れないといった事態が起こりかねませんので注意してください。
絵本などの横長サイズ
同人誌は規定のサイズ以外にも印刷所によって自由にサイズを指定することが可能です。
絵本のような横長サイズの本を作るのも自由自在ですから、同人誌を作り続けて行くうちにちょっと変わったものを作ってみたいとなった場合にはぜひチャレンジしてみてください。
印刷所によって対応してもらえるサービスも変わってきますから、自分のニーズに応えてくれるところを上手く探していけるようにしましょう。
角丸加工なども可能
印刷所の中には同人誌の角を丸く加工してくれるところもあるため、並べた時に他の人の同人誌と差を付けたいといった場合には、こういったサービスを利用してみるのもおすすめです。
角を丸めた同人誌は普通の同人誌と比べて可愛らしさがあるので、原稿の内容と印象が合うのであればより良い加工として利用していけます。
綴じ方は右閉じが基本
同人誌の綴じ方は右綴じが基本です。
漫画や雑誌と同じ綴じ方で、右へとページをめくっていきます。
しかし同人誌の種類や原稿の仕方によって左綴じにすることもあります。
右綴じか左綴じかは選ぶことができるため、どちらを選択しても問題ありません。
自分がどちらの綴じで原稿を作っているかは勘違いのないよう気をつけましょう。
本の種類によっては左綴じが基本であることも
同人誌の綴じ方は右綴じが一般的ですが、説明書や設定資料集のような横書きの本や絵本などの場合は左綴じが基本となるので覚えておきましょう。
漫画や小説は右綴じ、画集やイラスト集などは構成の仕方でどちらを選んでも問題ありません。
また小説の場合でも本文を横書きに刷る場合は左綴じにするのが一般的です。
同人誌の印刷の種類
同人誌を作る際には、印刷の種類についても知っておく必要があります。
同人誌の印刷はオフセットとオンデマンドの二種類の印刷方法がありますが、これはそれぞれに特徴があるため、自分が作る同人誌がどちらに適しているかを判断して選択することが大切です。
仕上がりにもコストにも違いが出てくるものなので、より良い同人誌を作れる方を選んでいってください。
オフセット印刷とオンデマンド印刷
同人誌の印刷のタイプにはオフセット印刷とオンデマンド印刷があります。
オフセット印刷は原稿から原版を作成して印刷していく方法で、原版を作ってしまえばあとは大量に印刷をかけていけることから、部数を多く刷る同人誌作りに向いています。
数を刷るほど一冊あたりのコストが安くなる他、繊細な表現ができることから緻密な表現がなされている原稿や画集向きでもあります。
オンデマンド印刷は原版を作ることなくコピー機のようにトナーで印刷する方法です。
原版制作の初期費用がかからないことから、少部数の同人誌作りの際にとても助かります。
しかしオフセット印刷のような繊細な表現は難しく、同じ原稿でも柔らかい雰囲気に表現されてしまうため、細かい部分まで書き込んであるような原稿から同人誌を作るのには向いていません。
部数と予算に合わせて選ぼう
オフセット印刷とオンデマンド印刷のどちらにするか悩んだ場合には、印刷所の見積もり機能を活用して比較していきましょう。
見積もり機能を利用すると必要事項を記入、選択していくだけで同人誌を作るためにどれだけの費用がかかるかを簡単に算出してくれます。
予算に合わせて部数や特殊加工などを調整していけば、オフセット印刷でも無理なく同人誌を刷れるため、よりお得に利用できる印刷所を探していってください。
色々な印刷所を比較していくことで、全てのニーズに応えてくれるベストな選択肢を見つけていけます。
セットプランやキャンペーンも賢く活用して
印刷代で悩む場合には、印刷所ごとに展開しているセットプランやキャンペーンなどを賢く利用していくのも大切です。
各印刷所ではより原稿に適した利用ができる様々なセットプランを利用しているため、適したものを選択すれば無駄な予算をかけずにスリムなコストで同人誌を刷っていくことができます。
高いプランを選ぶことなく、本当に必要なサービスだけに絞ったお得なプランを選択すれば、予算をより賢く利用して同人誌を作っていけるでしょう。
また期間限定で特殊加工をお得にプラスできるキャンペーンなども開催していますから、コスト削減に賢く活用していってください。
印刷所のHPで印刷方法ごとの表現の違いをチェック
印刷技術はそれぞれの印刷所によって異なるため、より仕上がりにこだわりたいのであれば技術の高い印刷所を見極めていく必要があります。
各印刷所ではホームページで同人誌の刷りあがりイメージなどをアップしていますから、これを参考に自分が求める技術を持った印刷所を見つけていけるようにしましょう。
また、無料サンプルで使用できる紙と印刷仕上がり一覧を取り寄せられる印刷所も少なくありません。
特にカラー印刷の技術などは発色が気になるところですから、画集を発売する場合や表紙にこだわりたいといった際には必ずチェックしておく必要があります。
せっかく一生懸命色を塗ったのに、想像と全く違う発色でがっかりしたというようなことが起こらないよう気を付けてください。
初めて同人誌を作る時の注意点
同人誌は何度も繰り返して作ることでコツを掴んでいくものなので、初めて作る時というのはどうしても色々な点で失敗しがちです。
初めての同人誌は大失敗だったという人も少なくありませんから、初心者が同人誌を作る際にはどういったことに気を付けていったらいいのかをよく学んでおきましょう。
注意点を心得ておけば初めてでもより段取りよく同人誌作りに励んでいけます。
部数は頒布しきれる数を目指す
初めて同人誌を作る際、何部刷るかはとても大きな問題になってきます。
初めて同人誌を刷るということは同人作家においてほぼ無名の状態ですから、多く刷り過ぎれば当然大量の在庫を抱えてしまうことになるでしょう。
初めての同人誌は一冊も売れなかったというようなこともありますので、部数は慎重に決めていかなければなりません。
初めての同人誌は頒布しきれる部数を目指すのがベストです。
普段SNSで作品をアップしているというのであれば、いいねなどの反応を参考にしたり、アンケートを取ったりして確実に捌ききれる数を刷るようにしましょう。
最初の一冊は練習のつもりでこだわりすぎないように
初めての同人誌作りは少しでも良いものを作ろうと、つい張り切り過ぎてしまう傾向にあります。
こだわりすぎて原稿が間に合わないというような事態に陥ってしまったり、全く思うように作れずに大失敗してしまったというようなケースも珍しくありません。
そのため、初めての同人誌作りは練習のつもりで気楽に取り組むことをおすすめします。
最初から大作を作ろうとせずライトな内容にしたり、これまでに作ってきた作品を手直しして再録本としてまとめたりすると良いでしょう。
無謀な内容、スケジュールで励んでしまうと、原稿を落として本が出来上がらないといったことにもなりかねませんので、気を付けてください。
頒布方法を考えておく
同人誌を作るのであれば、当然頒布方法についても考えていかなければなりません。
同人誌の頒布は同人誌即売会が基本ですが、本ができてからイベントに申し込んだのでは遅いので気をつけましょう。
同人誌即売会の申し込みはイベント2か月前に締め切られてしまうことがほとんどで、人気のイベントの場合には申し込み締切予定日よりも前倒しで受付満了してしまうこともあります。
順番としてはイベントに申し込みを行ってから同人誌を作り始めるのがセオリーなので、よく覚えておきましょう。
また通販で頒布する方法もありますが、その際にも書店委託、自家通販、倉庫販売など様々な選択肢があるためどれを利用するかよく考えておかなければなりません。
早めの入稿を目指す
初心者の同人誌作りはどうしても色々なことにつまずき悩んでしまいがちなので、スケジュールをしっかり組んでおいても遅れが出てしまうことが当然です。
即売会に参加する場合などは、必ずイベント当日に頒布物である同人誌が必ずなくてはなりませんが、印刷所の繁忙状況や会場への荷物の搬入手続きのタイミングなどによっては、ギリギリ入稿だと様々なことが間に合わなくなってしまう可能性が出てくるので注意が必要です。
余裕を持った早めの入稿に努めることで余計なトラブルを回避していくことができますから、直前になって大慌てをしてしまうことのないよう気を付けてください。
まとめ
同人誌作りは基本的なことを理解しておかないと完成までに大変な時間と労力をかけることになりますから、実際に作り始める前に一連の基本を頭に入れておく必要があります。
サイズや形、綴じ方、同人誌作りや頒布の方法まで一通りの情報を知っておくと、段取りよく同人誌作りを進めていけるので、自分がどうしていきたいかといったことも含めてノートなどに書き出しスケジュールを立てていきましょう。
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