好きなアニメや漫画が出来た場合、自分でも「同人誌」を作りたいと考える人も多いでしょう。
同人誌即売会などに参加することで、同じアニメなどを好きな人に出会えるきっかけにもなります。
今回は、同人誌を初めて作る人が覚えておきたい注意点などについて見ていきましょう。
初めての場合は分からないことばかりなので、しっかり基礎知識を覚えておくことをおすすめします。
初めての場合はどれくらい刷ればいい?
同人誌を作る際に、最初に悩むことが「部数」です。
こちらでは、同人初心者さんに部数に関することを見ていきましょう。
他の人の真似をすればいい、と考えている人もいるかもしれませんがリスクが高くなってしまいます。
大量に印刷すればいいというわけではないことをしっかり覚えておいてください。
初心者はどれくらい刷るべき?
毎回イベントなどに参加している人を見ると、100単位、1000単位で印刷している人もいます。
初心者さんが一度に100冊印刷しても売れると思いますか?結論として言えば、厳しいことになりますが売れません。
同人誌は書店に並ぶ書籍以上にシビアな世界です。
少しでも「いらないかな」という思いがあれば、手にすら取ってもらえない場合もあります。
初心者さんが大手サークルの真似をして「1000冊刷ってみた」などをしても、大量の在庫を抱えてしまうだけなのです。
極端に言えば、例えプロの人気作家であっても確実に売れるという保証はありません。
プロでさえ在庫を抱えることがあるので、素人の場合はそのリスクが更に高いと考えておきましょう。
イベントの規模にもよりますが、中小イベントの場合は10冊くらいがおすすめです。
10冊は少ないと考える人もいるかもしれませんが、初めての場合は10冊も売れないことが多いのです。
ただ、人によって状況は変わります。
近年はpixivやTwitterなど、作品を公開する場所が多くあります。
pixivなどで「いいね」が大量についている場合、フォロワー数が多い場合などはこの限りではありません。
pixivなどで評価が高い場合は多く刷るべき?
pixivなどでフォロワー数や評価数が多い人は、部数を多く刷りがちです。
ただ、注意したいことは「無料で見られる場合」と「お金を出して買う場合」の違いがあることです。
無料の場合は、比較的高い評価がついていても同人誌にした場合は思ったような売れ行きにならなかったというケースが多くあります。
先述したように、同人業界に関しては購入者側がシビアな考えを持っています。
〇〇の同人誌をすべて買うという青田買いのタイプもいれば、自分の好みに引っかかるものばかりを選ぶ人もいます。
どちらかと言えば、青田買いの方が少ない傾向にあるようです。
そのため、いくらpixivなどで高い評価を持っていても、それがそのまま売れ行きになるとは限りません。
初心者の場合、評価そのままが売れ行きに反映されると勘違いする人も多いので気をつけましょう。
意外とこの考えで大量の在庫を抱えてしまう人がいます。
ちなみに、1000部をすべて売り切るようなサークルであれば壁配置になるくらいと考えましょう。
印刷会社の選び方とは?
同人誌を作る際、さまざまな印刷会社があります。
大手サークルが選ぶような印刷会社にすれば間違いない、と思う人もいるかもしれません。
しかし、印刷会社によってさまざまな特徴があるのです。
大手サークルが選ぶ印刷会社の場合、大量刷りに対してお得なプランがあるところがほとんどです。
印刷会社自体に大きな違いはなくても、プランや納期などが異なります。
こちらでは、どのような選び方をすればいいのか見ていきましょう。
入稿形式で選ぶべき?
同人誌の原稿にはアナログとデジタルの入稿形式があります。
一般的となっているものが「デジタル入稿」です。
ペイントソフトなどからも画像入稿ができるものもあるようです。
原稿をデジタルで進めているならば、愛用しているペイントソフトがデジタル入稿に対応しているのかを確認してみてもいいかもしれません。
ペイントソフトからデジタル入稿ができなくても「デジタル入稿」自体は可能なのでご安心ください。
意外と苦労するのが「アナログ入稿」です。
昔の同人誌ではアナログが一般的でしたが、パソコンの普及などによってデジタルが主流となっています。
そのため、印刷会社もアナログ入稿に対応していないところが多いのです。
まったく対応していないとは言いませんが、対応している印刷会社を探すのに難航する人は多いでしょう。
納期に注目するべき?
印刷会社によって納期は異なります。
締切を遅くしたい場合は、納期が短い印刷所を選びましょう。
印刷会社の中には、イベントごとのスケジュールに合わせた納期にしているところもあるようです。
ただ、通常営業の場合と大規模イベント前の場合は納期が異なる印刷会社もあります。
直前になって慌てることがないように、印刷会社選びの際は納期に注目しておくことも大切です。
キャンペーンを確認しておくべき?
印刷会社によってはお得なキャンペーンなどを積極的に行っているところが多くあります。
初めての同人誌の場合は、そういったキャンペーンを活用して金銭的負担を少なくしてみましょう。
キャンペーンに関しては、印刷会社独自のものとなります。
そのため、A社とB社では大きく変わってくるのでしっかり比較する必要があるのです。
入稿した後で「あっちの方がお得だったからやめる」ということはできません。
初めての同人誌だからこそ、複数の印刷会社を比較して自分に合うところを選んでください。
オプションにも注目してみるべき?
印刷会社によっては、さまざまなオプションが可能なところもあります。
例えば、24時間の注文や入稿受付などもそのひとつと言ってもいいでしょう。
すべての印刷会社にオプションがあるわけではありません。
オプションと言っても、無料のものもあれば有料の場合もあります。
いくら便利であっても、有料オプションだと初心者にとっては少し敷居が高く感じるかもしれません。
まずはお手軽にするためにも、有料オプションは避けた方がいいかもしれません。
印刷方法で選ぶのもアリ?
印刷会社と言っても、1種類だけのプランではありません。
「オンデマンド」と「オフセット」があります。
オンデマンドは少部数から発注できるものです。
質が良いながらもリーズナブルなので同人誌を作るのが初めての人にも最適です。
印刷所によって異なりますが、1冊から注文することができるところもあるようです。
オフセットの場合は、少部数だと割高になり大量にするほど安くなる傾向があります。
そのため、大手サークルなどはオンデマンドよりもオフセットの方が安く済むのです。
大手サークルがしているのだから、と初心者もオフセットにしがちですが費用が大きく変わります。
大手サークルの真似をしてしまうと、費用が高くなってしまうので気をつけてください。
同人誌即売の種類とは?
同人誌即売会と言っても「どんなものでもOK」というイベントもあれば、限定的なジャンルのみを扱っているものもあります。
参加サークルのジャンルを問わないものが「オールジャンル」と呼ばれるイベントです。
同人誌だけではなく、ハンドメイドグッズなどのサークルなども参加していることが多いです。
「オンリージャンル」と呼ばれるものは、ジャンル指定となっています。
同じアニメや漫画だからと言って参加できるとは限りません。
〇〇というアニメでも「カップリング」が指定されている場合もあるからです。
同人誌即売会に参加する場合は、ジャンルに注意してください。
異なるジャンルやカップリングの場合は参加申し込みをしても落とされる可能性があるからです。
同人誌を作るのはデジタルがいいのか?
同人誌を作る場合、先述したようにデジタルとアナログがあります。
主流となっているのは「デジタル」ですが、なぜ多くの作家がデジタル移行をしているのでしょうか。
漫画などを見ても、以前はアナログでも近年はデジタル移行している漫画家などは多くいます。
こちらでは、デジタルがおすすめされる理由について見ていきましょう。
コストがかかる?
アナログ原稿の場合、原稿用紙や鉛筆、消しゴムにサインペン、スクリーントーンなどさまざまな面でコストがかかってしまいます。
すべて消耗品なので、補充するたびにコストがかかってしまうのです。
デジタルの場合、パソコンやペイントソフト、タブレットなど初期費用はかかってしまいますが、一度揃えてしまえばその後はコストがかかりません。
ペイントソフトにはスクリーントーンなども含まれているものがあるので、ある意味ではスクリーントーンなどを使い放題と言っても過言ではありません。
他にも、ペイントソフトは「書き直し」が比較的簡単です。
レイヤー分けをすれば「目だけの調整」「背景だけの調整」なども簡単です。
アナログの場合は書き直す場合に、最初からやり直しという場合も多いので、手間がかからないこともデジタルの魅力のひとつと言っていいでしょう。
初めての同人誌は失敗すると考えた方がいい
初めて同人誌を作成する場合、いろいろと夢を膨らませている人もいるでしょう。
もしかしたら、一気に人気作家の仲間入りができるかも、と考えている人もいるかもしれません。
しかし、同人誌は決してそんなに甘い場所ではないのです。
プロの漫画家の中でも「同人で成功するのは難しい」という人がいるほどです。
部数は最小限に抑える
自分で描いた同人誌なので、自信を持って即売会に臨む人もいるでしょう。
自分で満足できないものを即売会に持っていく人はいません。
しかも、初めての場合であれば「どの程度売れるのか」ということも分からない人が多いはずです。
そのため、自分の同人誌を過大評価してしまう人がいます。
先述したように、1000部などは壁配置になるほどのサークルです。
初めての参加でいきなり1000単位の部数を刷るのはリスクが高いです。
初めての同人誌の場合、100部でもリスクが高いものなのです。
そのため、なるべく最小限の部数に抑えることをおすすめします。
最初の同人誌の売れ行きなどを見てから、次回のイベントで部数を多くするかどうかを見極めましょう。
他の人の意見を取り入れてみよう
同人誌即売会に参加する場合、分からないことばかりのはずです。
分からないまま参加してしまうと、気づかないうちにルール違反をしている場合があります。
せっかくの同人誌即売会も、ルール違反をしてしまったことで周囲からの冷たい視線にさらされる可能性があるのです。
分からないことは、既に同人誌作成の経験がある人に聞いてみるようにしましょう。
SNSでやり取りをしている人もいるのではないでしょうか?
pixiv上で漫画やイラスト、小説を公開している人は良い評価をくれている人に聞いてみるのもいいかもしれません。
牛歩に気を付けよう
初めての同人誌で「牛歩」になるほど、多くの人が集まるとは限りません。
ただ、人気があるように見せかける「牛歩」は周囲サークルの迷惑にもなるので気をつけましょう。
ちなみに「牛歩」とは、対応などをわざと遅らせて列を作らせることを指します。
行列ができる=人気サークル、という錯覚を周囲にさせてしまうのです。
一般参加者は分かりづらいですが、サークル参加者から見れば牛歩かどうかはすぐにわかるので気をつけてください。
初めての同人誌作成で失敗しないために
初めての同人誌作成は楽しみな人も多いでしょう。
予想以上に売れなくて落ち込む人もいるかもしれません。
しかし、誰だってそのような経験をして同人活動を行っているのです。
現在人気サークルとして名高いところでも、初期の苦労は絶対にあったはずです。
苦労なく人気サークルになっているところの方が少ないのです。
同人誌を作る場合、いろいろと悩むこともあるでしょう。
周囲に相談をすることもできますし、印刷会社で手引きのようなものを公開しているところもあります。
そういったものを活用しながら、失敗のないように自分の同人誌を作ってください。
分からないことを分からないままにしておくと、失敗に繋がりやすいと言います。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥、という言葉があるように「知らないまま」にしないようにしましょう。
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