小説を安い同人誌出版で印刷することで広がる新しい世界へ

自分で書いた小説を同人誌にできたら嬉しいと思いませんか。

最近話題の小説同人誌は、多くの人たちが参入しています。

同人誌にしたら、知り合いや友人に配ることもできます。

自分の名刺代わりに使ってもいいでしょう。

自分が書いた作品がかたちになったら活用方法は無限大です。

もちろん、販売会などもいろいろあって、直接、購読者と交流できる機会も増えてきています。

商業出版にお願いしなくても、自分で自分がつくりたい小説を本にできたら。

そんな同人誌制作は、近年はオンデマンド印刷が飛躍的に発達したため、高いクオリティかつお手頃価格で制作することができることをご存知でしょうか。

ここでは、自分の小説を同人誌にしたいあなたの夢を叶える、いくつか印刷所をご紹介します。

小説を同人誌でつくろう

創作活動をされている方の中には、「文庫サイズや新書サイズで本をつくりたい」とお考えの方がたくさんいます。

こうしたニーズに応えるように、最近では文庫サイズの印刷が可能な印刷所が増えてきています。

文庫サイズで自分の書いた小説が本になったら、装丁にもこだわりたいところ。帯もつけたいなんて希望もあるでしょう。

帯がついたら、一層完成度が増すことは間違いありません。

とはいえ、印刷所にもいろいろありますし、印刷タイプにも種類があります。

どんな作品にしたいのかをまずはイメージして、予算と相談しながら、ぴったりの印刷所を見つけたいものです。

ここでは、おすすめの印刷所をたくさんご紹介していきます。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

お手頃価格でできるオンデマンド印刷。

ところで、オンデマンド印刷とオフセット印刷はどのように違うのでしょうか。

オンデマンド印刷は、「カラーダイレクト印刷」とも呼ばれているもので、高細密なトナーを利用したレーザープリントのことを言います。

「On demand」とは、「要求があったときに、サービスを提供する方式」という意味です。

これに対して、オフセット印刷ではまず「版」を制作します。

ここが、価格に差がでてくる大きな違いといえるでしょう。

オンデマンド印刷では、オフセット印刷で使う「版」を使用しないで、パソコンにあるデータをプリンターに送ることで印刷するものになります。

デジタルデータをそのまま利用する分、価格がお手頃になっています。

また、オンデマンドなら短期間での制作が可能なので、早ければ1日で印刷が仕上がるところも大きな特徴といえるでしょう。

オンデマンド印刷のメリット・デメリット

オンデマンド印刷に向いているのは、基本的には、小ページかつ小部数での印刷物です。

これらをスピーディに同人誌にすることができます。

デメリットとしては、小さすぎる文字はにじんでしまったり、緻密すぎるデザインには対応できなかったり、気温などの影響で色が毎回の印刷で安定しないことです。

広範囲にアミカケやグラデーションがあると、どうしてもムラがでてしまうことがあります。

これは紙質とも関係するので、ミラーコートや両面クロームなどの台紙がオンデマンド印刷にはおすすめです。

また、紙の種類にも少し制限があり、プリンターを通るような厚さの紙に限られてきます。

オフセット印刷のメリット・デメリット

オフセット印刷は、顔料油性インクを使って印刷ブラケットから紙に転写する印刷方式で、最初に印刷の原本となる「版」を制作します。

この「版」を制作することで、大量の印刷が可能になります。

一般的な商業出版にはオフセット印刷が用いられています。

メリットとしては、文字の輪郭が綺麗に仕上がることでしょう。

デメリットとしては、「版」を制作するコストと時間がかかること、また料金が高めになるということです。

何冊以上ならオフセット印刷がいいの?

オフセット印刷は「版」をつくって印刷する方法なので、小部数には向いていません。

最低でも50部からの印刷に向いていますが、それでも割高になってしまうのが実情です。

オフセット印刷を利用するなら、300冊以上からがおすすめです。

このくらいの印刷なら、オンデマンド印刷よりもオフセット印刷の方が安くなります。

逆にいうと、オンデマンド印刷は小部数を割安で印刷するため、仕上がりがオフセット印刷に比べて劣るところが最大のネック。

安いのはいいのですが、ある程度部数をするなら、オフセット印刷も活用するといいでしょう。

安い同人誌づくりにおすすめ印刷所

ポプルス

少部数かつページ数が多い印刷の強い味方、ポプルス。

ポプルスは、部数はそれほど多くないけれど、厚めの本が作りたい方にはとてもおすすめできる印刷所です。

小説やマンガの同人誌づくりにぴったりの印刷所といえるでしょう。

入稿の仕方は、「ポプルスマイページ」に登録をして予約を入れ、締め切りまでに入稿します。

対応もとても丁寧で、作成サイズミスなどを教えてくれたりもします。

また、ポプルスは同人専門の印刷所なので、こちらも同人誌制作希望のニーズに合わせて印刷してくれるのが嬉しいところです。

デメリットとしては、装丁や表紙用紙にこだわりたい人にはやや不向きなところでしょう。

また、ポプルスにはたくさんの割引システムがあるので、上手に活用すれば最大で15%オフになるところも注目したいところです。

テンプレートも充実しているので、一度覗いてみてほしい印刷所です。

ONEBOOKS

ONEBOOKSは1冊から注文でき、かつフルカラーなのに激安な印刷ができる出版所です。

フルカラーなのに、モノクロと同一価格で印刷可能という驚きの料金体系が魅力。

もちろん、モノクロとカラーを混ぜた印刷も可能で、写真をメインとした旅行記などにはもってこいです。

ただし、テンプレートはないので、自分でファイルを用意しなければなりません。

入稿希望日の30日前から予約することが可能です。

小説でも写真やデザインなどを豊富に入れたいなら、ONEBOOKSという選択肢もあるでしょう。

ただ、文字がメインの内容なら、あまりおすすめしません。

ONEBOOKSの強みであるフルカラーに向いた同人誌制作に、おすすめします。

ちょ古っ都製本工房

ちょ古っ都製本工房は、文庫サイズや新書サイズの印刷が格安でできる、小説系の同人誌を印刷したい方にはおすすめの印刷所です。

A6判の印刷がとにかく安く印刷でき、表紙もある程度の種類から選ぶことが可能。

同人に特化した印刷所ではありませんが、法規に反しない程度であれば成人向けの印刷もOKです。

入稿データはPDFのみとなっているので、PDFに変換してから入稿します。

納期は4日~10日コースがあり、納期に時間がかかるほどに値段が安くなるという仕組みです。

急いでいなければ、料金をかなり抑えることができます。

表紙のカラーの発色がいまいちという評価もありますが、価格のわりには、それなりに凝った表紙にすることができます。

グラフィック(コミグラ)

「グラフィック(コミグラ)」は印刷が綺麗なことで評判の印刷所。

高精細な印刷で高品質な同人誌の仕上がりになります。

オフセット印刷もあり、お手軽にできるのもポイント。

「グラフィック(コミグラ)」の最大の特徴は、なんといっても紙サンプルの豊富さです。

よっぽど特殊な紙以外はほぼここで可能なので、表紙にこだわりたい方には間違いなくおすすめできます。

また、カラーチャートも用意されており、オンデマンド印刷でも色味にはしっかりこだわりたいという方の希望も叶えてくれます。

グッズ印刷もOKで、マスキングテープやボトルなどの制作もできてしまいます。

オレンジ工房

「オレンジ工房」はポイント還元や特典が充実している、お得感満載の印刷所です。

早期入稿でつくれるグッズは、ポスター、チラシ、ポストカードから、缶バッチ、トートバック、シール、Tシャツ、キーホルダーに至るまで様々です。

特典でここまでカバーしているのは「オレンジ工房」だけといっても過言ではないでしょう。

テンプレートも豊富で、グッズごとに細かなテンプレートが用意されているのも嬉しいところです。

プリントオン

せっかくだから装丁にこだわりたいでしょう。

装丁の完成度が高いと、見た目も高品質な印象でいいものです。

「プリントオン」は装丁にこだわりたい方におすすめな印刷所です。

値段は高めですが、フェア割引を活用すればそれほど高くならずに印刷することができます。

「プリントオン」の装丁は群を抜いているところがあり、その幅広さはほとんどのニーズをカバーできるといえるでしょう。

オリジナル用紙や遊び用紙もバリエーションがあり、他では選べない用紙を取り揃えているのも大きな特徴です。

「わくわくドキドキ デザインセット」では、表紙をおまかせでデザインしてくれますし、文庫や新書サイズにはカバーを標準で装備してくれます。

本物志向で予算がある方には、ぜひおすすめしたい印刷所です。

印刷通販のおすすめ印刷所

プリントキング

「プリントキング」は、いわゆる通販印刷。

通販印刷とは、カートに「希望のページ数」と「冊数」と「仕様の印刷」を入れて注文する方式のことをいいます。

そのため、入稿は原稿ができてから、その日のうちにすることになります。

「プリントキング」は小説やマンガの同人誌にもとても向いている印刷所です。

表紙替えもお手頃価格で可能で、装丁に凝りたい方にも向いています。

印刷の仕上がりとしては、線がやや細めに仕上がるので、最初から少し太めにしておくのがコツ。

太め文字ですと、仕上がりが引き締まって綺麗になります。

プリントネット

「プリントネット」の最大の特徴は、おもて表紙とうら表紙への印刷が無料なところです。

多くの印刷所では、おもて表紙とうら表紙への印刷はオプションだったり、有料だったりするので、「プリントネット」のこのサービスはとても魅力的といえるでしょう。

同人誌の印刷にはもちろん、チラシ印刷と名刺印刷が他と比べると格段に安いのもプリントネットの特徴です。

「プリントネット」も印刷通販タイプなので、まずは原稿をつくりその日に「カートに入れて注文する」というスタイルです。

こちらはオンデマンド印刷だけでなく、オフセット印刷にも対応しているので大量に印刷したい方にも向いています。

ベストプリント

「ベストプリント」は、発送までの期間が短いことが最大の特徴。

その速さ、なんと営業日1日以内という迅速さです。

ただ、イベント会場への搬入ができず、自宅受け取りか店頭受け取りのみのため、とにかく早く制作したい人向けです。

ポイントが貯まるので、リピート利用したい方にもお得でしょう。

また、小説につける帯を、チラシのサイズを変形することで制作できるので、このような利用にもぴったりです。

文庫版にこだわりたい方へのおすすめ印刷所

STAR BOOKS

STAR BOOKSさんのおすすめポイントは、オンデマンド印刷がマットな仕上がりにできるので高級感があるところです。

また、注文は1冊から可能なので、小部数の印刷にも対応しています。

表紙と中身に使う用紙も、豊富な種類の紙の中から選べるのが嬉しいところです。

さらに、装丁は自分でカスタムできて、加工もさまざまな種類が可能です。

サービスも丁寧なところが、安心できます。

さらに、金銀などを使って個性的な文庫本づくりができるのも商業出版に引け劣らない本格さです。

カバーをつけるのもできるので、本格志向の方にぴったりの印刷所です。

BRO’S

BRO’Sの魅力は、なんとってもかっちりした製本の仕上がり。

何冊積み上げても崩れにくく、雪崩落ちしないところは、とても助かります。

全体的にマットな仕上がりになるので、オンデマンド印刷でもオフセット印刷でもどちらもおすすめです。

表紙はオフセットにして、中身はオンデマンドにするということも可能。

オフシーズンに印刷を頼めば最大30%オフになるので、安い時期を利用するのもひとつの案です。

製品は頑丈な段ボールで届くので、数年は搬入に使えて、しまっておくのにもたいへん便利です。

コミックモール

「コミックモール」の特徴は、何といってもやわらかくて薄い用紙の種類が揃っているところ。

そのため、文庫本の印刷に最適です。

カバーがなくても素敵に仕上がるほどの表紙の種類の豊富さですが、カバーをつけるなら巻いてくれるのも嬉しいサービスです。

また、和紙をつかった装丁もできるので、和風がお好みの方にも嬉しいですね。

「コミックモール」は全般的にとにかく安さがウリなので、安く仕上げたい方にはおすすめの印刷所です。

しまや出版

「しまや出版」は文庫本のテンプレートが豊富にあるのが魅力なところです。

レイアウトがとても楽に入稿できます。

小説の表紙に使いたいデザインの受注も始まったので、表紙に凝りたい方はぜひ活用したいところです。

表紙デザインは、「オリジナルデザイン表紙」「セミオーダープレミアム」「セミオーダー」というように、自分の希望も叶えられるコースが揃っています。

文庫や小説専用のパックがたくさんあるので、小説で創作活動をされている方には、安心できる印刷所といえるでしょう。

文庫本以外では、特殊加工もさまざまなことができるので、装丁をより素敵にしたい方にもおすすめな印刷所です。

日光企画

「日光企画」さんの特徴は、色つきの特殊紙で個性的な本が仕上がるところ。

箔を利用した印刷も可能で、キラキラとして装丁も可能です。

相談にも親身にのってくれるので、何でも相談してみましょう。

特に、A5版には装丁がとても豊富なので、合わせて相談すると一層個性的な本が出来上がります。

アンケートによるおすすめ印刷所はどこ?

さて、これまでご紹介してきた印刷所ですが、たくさんありすぎてどこがいいのかわからない…とお嘆きの方もいるかもしれません。

まずは、多くの方が利用している印刷所から入ってみるというのも初心者さんにはいいでしょう。

あるアンケート結果によると、小説同人誌印刷で最も人気があるのは「ちょ古っ都印刷工房」とのことです。

こちらは京都にある印刷所なのですが、文豪たちに愛された京都らしく、小説の印刷所として人気があるのかもしれません。

「ちょ古っ都印刷工房」への口コミで多いのは、「何といっても安い」というところでした。

他には、「少部数からの印刷がOK」や「1部からつくれる」などです。

ただし、装丁についてはこだわって制作するのは難しいかもしれません。

初めての小説同人誌づくりに失敗はつきものなので、まずは安さを優先して、トライしてみるのがいいでしょう。

多くの方が利用している「ちょ古っ都印刷工房」さんなら、安心です。

できあがった小説を売りたいならココ!

せっかく作品にした小説ですから、販売して多くの人の手に届けたいものです。

近年はインターネットも行き届き、小説同人サークルの活動もインターネット上で交流しやすくなりました。

しかしやはり、お客さんとの直接の交流は楽しいものです。

思いもかけない良い作品との出会いも、直接出会って得られるものです。

最近は、出版業界は下火ですが、にもかかわらず、同人誌のマーケットは拡大しているのが示すのは、あなたの本を買いたい人がたくさんいるということでしょう。

販売会として人気なのが、「文学フリマ」です。

2002年に評論家・大塚英志さんの呼びかけで始まったこのフリマは、回を重ねるごとに規模が大きくなり、現在は全国各地で開催されるほどになりました。

特に、ここ数年の参加者数の増加は目覚ましく、2018年には3600人だった来場者数は、2019年は1500人ほど増加し、5166人にもなっています。

出店数も200店舗近く増えており、小説の制作者のみならず購買者も増えています。

この業界の潜在的ニーズはまだ計り知れないところがあるように思います。

そんな文学フリマ、最大の魅力は「懐の深さ」といえます。

文学フリマは、「自分が文学と信じるもの」がテーマなので、例えば、ゴキブリの生態をまとめたものや、ホームレスと共同生活を送ったレポートなども、販売OKです。

かなりニッチな内容ですが、それらも許容してくれるのです。

さらに、ここ数年は、商業出版も顔負けするほどの質の高い作品が増えてきています。

まさに、制作者と購買者がともに育てている感のある文学フリマ。

これからの進展がますます楽しみですし、ぜひ活用したいものです。

創作活動のペンネームってあった方がいいの?

小説同人誌活動をするにあたって、「ペンネームがあった方がいいのか」という質問はしばしばあります。

ここでは、ペンネームがもたらす作品への思わぬ効用を含め、同人誌にペンネームがあるメリットなど、ペンネームについて考えてみたいと思います。

そもそも、昔の文豪たちもペンネームを使っていた人は多いのです。

小説家たちにもペンネームを使っている人は多く、やはり小説同人誌をつくるならペンネームがあっていいのかもしれません。

時代はインターネット時代のため、インターネットの特徴でもある「匿名性」はもはや時代のニーズなのかもしれないとも思います。

匿名性をもつことで、現実を生きる自分とは違う自分として創作活動ができるということも大きなメリットでしょう。

小説はファンタジーの世界のため、自分の頭の中の空想が、あまりにも現実とかけ離れているとしたら、知人や友人には驚かれることもあるかもしれません。

ペンネーム、小説活動をする自分自身を守るためでもあり、また、読み手がファンタジーを楽しめるための装置として、ペンネームを使うのはおすすめです。

また、ペンネームを用いることで、作品としての完成度が上がるというのもあります。

ペンネームを使うことで、自分自身の気分モードを切り替えることが可能になるのです。

本名だと、それまでの自分の履歴や行動を、作品に投影したり反映したりする場合があります。

そこでペンネームを用いれば、まったく別の自分として活動することが可能になるのです。

昔の日本人は、生きているうちに何度か名前を変えたそうです。

それは、節目節目で成長したときに、その段階に合わせて名前も変えたそう。

現代でも、本名からペンネームを使うことで、多元的な世界を軽々と生きる手立てになるかもしれません。

安い印刷価格で小説同人誌が活気づいている

小説の同人誌出版は、近年、とても熱い領域です。

こんなにも自分の創作活動と表現活動をやりたいと思う人がいたのかと驚くほどです。

そして、現代は、そんな人たちのニーズを叶える印刷業が複数あることも、人びとの創作活動を支える土壌となっているのかもしれません。

自分の書いた本を出版する方法は、自費出版や商業出版などの方法もありますが、お手頃価格の同人誌出版で自分の創作活動を実現化し、かつ、同じようなニーズをもつ仲間たちが集う販売会という流通ルートも確立しつつあります。

決して世間一般でメジャーにならずとも、同じ気持ちを共有する人たちの間でマーケットが成立することは、自分自身のアイデンティティを満たすものとなりうるでしょう。

オンデマンド出版の進展は、あなたの夢を叶える技術として、これからも進歩することでしょう。

そしてその進歩は、小説を書くあなたの活動があってこそのものでもあるのです。

これからの時代をけん引する力となることは間違いありません。

どうぞ、存分に、あなたの表現をかたちにして、拡げていってください。