小説コピー本も今やこんなに簡単に!?セブンイレブン活用で簡単同人誌印刷

印刷技術の向上により、印刷会社を利用した同人誌印刷のハードルはどんどん下がってきています。

しかし、やはり初めての同人誌、基本の同人誌として一度は作ってみたいのが「コピー本」です。

数冊作ってみるだけでも、WEB上で投稿することによって完成する作品とは異なった製本をするがゆえの注意点やノウハウが極めて廉価で実感できます。

そもそもコピー本って何?

コピー本とは、その名の通り「原稿を自分でコピーして作る本」の事です。

近年では同人誌印刷で印刷会社を利用する価格面、親切な案内により仕様面でのハードルが下がったため、最初の同人誌を印刷会社に委託するケースも増えてきています。

しかし印刷所の締め切りに間に合わなかった、原稿は完成したが突発的にもう1つ短い新作原稿が出来上がってしまった時、コピー本のノウハウがあれば同人誌を個人で作り上げる事が出来てしまいます。

コピー本のメリット

コピー本のメリットは大きく分けて3点あります。

1つは「価格」、次に「少数ロットに強い」、最後に「身軽さ」です。

コピー本のメリット・価格

コピー本の最も大きなメリットがこの価格面です。

片面印刷~10円、両面印刷であっても~20円と、少ないページ数の本ならば1冊当たり50円以下で作れる事もあります。

自分で印刷するので送料がかからない、印刷後にミスを発見しても印刷所を経由しないので迅速に気づける、価格が安いのでお財布へのダメージも少ない等など特に金銭面で自由の利きづらい学生同人作家の強い味方になってくれます。

コピー本のメリット・少数ロットに強い

身内、同人友達に配る分だけ、11冊や12冊といった端数の冊数が欲しい場合にもコピー本は有用です。

少ない部数であれば、最後に製本する際の手間も少なく済みます。

最近では印刷会社でも少数ロットで印刷できる、格安オンデマンドのプランも増えてきていますが、この場合は価格を含めて比較するとコピー本に軍配が上がります。

コピー本のメリット・身軽さ

この「身軽さ」とは、作るハードル面での精神的な軽さ、物量的な軽さの両方を意味しています。

イベントの当日朝に印刷し、スペースを設営した後、イベント開始までに大急ぎで作成できるという、実質的に最も締め切りが長い製本形式です。

手間こそかかりますが、割り増し料金もかかりません。

コピー本が売れ残ったとしても、持ち運ぶ重さ・在庫を置くスペースも印刷所で頼んだ同人誌に比べて負担が軽く済みます。

混み合う宅配所はなるべく利用したくない、往路復路のキャリーバックの重さも最低限で済ませたい時にも最適なのがコピー本なのです。

コピー本のデメリット

メリットも多いコピー本ですが、デメリットも存在しています。

少数ロットには強いものの、製本の手間を考えると50部、100部といったまとまった部数を作るには相応の時間がかかります。

複数人サークルならまだしも、個人サークルでそれだけ作るのは最も簡単な中綴じであっても労力がかかります。

比較的時間に自由の利く学生であれば可能であっても、社会人になってからの大部数コピー本作成は現実的ではありません。

大部数、あるいは原稿のページ数が多い場合には、印刷所を利用した方が綺麗な製本が可能です。

コピー本の作り方・基本編

メリット、デメリットを理解して、コピー本の方が作りたい本に向いているとわかったならば、早速作ってみましょう。

作品さえあれば、1冊のコピー本は1日~2日の内に作れます。

必要な準備、道具

コピー本に必要な準備は本文データ、表紙データ、そしてステープラー(ホッチキス)です。

例えば片面印刷で表紙・裏表紙をカラーで1枚、本文ページは両面印刷なら1枚で4ページ分になります。

つまり、実質紙2枚で表紙・裏表紙付きの4ページ同人誌が作れるのです。

1ページを奥付として使用するとしても3ページ使えます。

2枚以上であればステープラーなどで綴じる必要がありますが、表紙・裏表紙が無くても良いならば、1枚を半分に折っただけでも立派なコピー本となります。

印刷に向いた原稿ファイルの解像度・カラー設定

原稿の作成時、ファイルにはいくつか印刷を前提とした設定が必要になります。

画面解像度を、カラーならば350dpi、グレースケールならば600dpi、モノクロ2階調は1200dpiに設定しましょう。

印刷自体はそれ以下の数値でも可能ですが、画像がガビガビになって見づらい、読みづらい状態になってしまいます。

小説本の本文ならばこの点は気にしなくて問題ありませんが、イラスト付きの表紙を付ける場合はこの設定にしておきましょう。

作品を「コピー本用データ」に落とし込む

最も簡単な方法は、同人印刷所や個人が作成した「コピー本用テンプレート」を見つけて、自分の作品データを落とし込んでしまう方法です。

両面印刷を折って製本する事が前提となる本文ページは、1枚につき4ページの「面付け」という作業が必要になります。

例えば4ページのコピー本ならば、1ページ目は紙の左右どちらか、2ページ目はその裏面に配置し、3ページ目は2ページ目の隣、4ページ目は3ページ目の裏側(1ページ目の隣)、という配置になります。

文章ではとっつき難く感じるかもしれませんが、メモ用紙等を実際に2つ折りにしてページ数を書き込んでいくと理解しやすくなります。

ページ数が増えるだけ製本ミスが起きがちなので、チェックは入念にしていきましょう。

余白の途切れにご注意

この時に注意したいのが、仕上がりサイズできちんとトリミングをしたデータであっても、実際のプリント時の原寸出力で余白が大きくとられ、途切れてしまうケースがある事です。

これは家庭用・コンビニプリントでは避けようが無い事態です。

あらかじめ紙のサイズに対して、少し小さめのサイズで原稿を出力する、天地左右のギリギリにタイトル文字・イラストを入れないようにして対応していきましょう。

自宅コピー機を利用する

自宅にコピー機があれば、原稿データをそのまま自宅で出力・製本作業に取り掛かれます。

ただし、家庭用プリンター、コピー機の多くは対応サイズがA4サイズまでなので、作れるコピー本サイズもおのずとA5サイズに限られてきます。

他にもインクの掠れ、インク切れ、危機の不調といったトラブルが発生する事があります。

コンビニのコピー機を利用する

出来上がったコピー原稿を問題なく持ち運べる移動圏内にコンビニがあれば、自宅印刷よりもそちらを利用した方が価格面・トラブル面でも有用です。

コンビニプリントはその格安さに見合わないほどの性能を備えています。

原稿の中身によっては外に持ち出す事がはばかられるケースもありますが、そういった場合には、インク切れ・紙切れトラブルが起きない事を祈りながら腹を括って持ち込むか、自宅コピー機を利用しましょう。

SNS上では度々、年齢制限のある原稿をそのままコンビニのプリンターに置き忘れてしまった体験談が投稿されています。

明日は我が身と思い、注意していきましょう。

印刷された原稿を製本する

紙として出力されたならば、あとは製本していくだけです。

先述の通り、ただ1枚の紙を折っただけでも「コピー本」と名乗れるのがコピー本の強みです。

表紙・裏表紙を含む2枚以上の構成ならば、ステープラーを用いた製本が必要になります。

コピー本主流の製本方法は「中綴じ」です。

中綴じ製本とは、見開き状態の紙を重ねて、その中央、縦に沿ってステープラー針を留めていく方法です。

少数ページのマニュアル、パンフレット等に使われる方法で、人によっては学校の頒布物でこうした留め方を実体験した事があるかもしれません。

中綴じステープラーの注意

中綴じステープラーは高価なものでは無く、10枚ほどまでは100均で販売されているステープラーでも対応している事が殆どです。

しかし20枚、30枚となると紙の硬さに針が負けて歪んだり、綴じ切れない事が出てきます。

文房具店などでより多い枚数に対応したステープラーを購入する事で対応できます。

より綺麗な製本を目指すのならば、本文40ページ以上の原稿は上下巻で分割する、印刷所委託も検討してみましょう。

製本における注意点

ここまで注意点をクリアしたならば、製本上の注意点は殆ど問題ありません。

ただし1点注意しておきたいのが、製本するタイミングです。

突発的に作りたくなり、開場で製本するつもりで印刷した紙を持ち込んだとしても、同人イベントによっては開場後の製本を禁止している事があります。

これはそのコピー本が出来上がる時間を待つだけ人が並んでしまう=混雑の助長に繋がってしまうためです。

自分のサークルはそんなに人が並ばないから良い、という事でも無く、禁止の場合は一律して禁止されています。

参加するイベントの注意事項をよく読んで、突発的なコピー本作成ができるかどうか決めましょう。

ありがとうセブンイレブン!便利な小冊子プリント機能

長年、コピー本作成に利用されてきた経歴のあるコンビニプリントですが、中でもセブンイレブンはコピー本作成においてとても便利な機能を実装しています。

それが「小冊子プリント機能」です。

コンビニそれ自体が24時間営業、年中無休なので、突発的な新刊作成にはこの上ない味方となってくれます。

小冊子プリント機能とは

セブンイレブンの小冊子プリント機能では、ファイルのページ順に、冊子形式となるように自動的にページが貼り付けられていきます。

そのため、コピー本のデータ作成時にネックとなる面付け作業が一切不要なのです。

小冊子プリント機能を使う際、原稿データはUSBに入れる段階であらかじめページ順になるように命名し、1ページずつ並べておく必要があります。

ファイル形式は、JPEG・TIFFファイルならば全32ページまで対応、PDFで全ページを1ファイルにまとめた場合は全99ページまで対応しています。

小冊子プリントの使い方

小冊子プリントに必要なのは、原稿データを保存したメディア(USBメモリ、SDカード)、印刷料金、印刷した紙を折らずに持ち運べるファイルやバッグです。

マルチコピー機に向かい、普通紙プリント→画面指示に従ってメディア機器の選択・挿入→PDFファイルならば「ふつうのプリント」、JPEG・TIFFファイルならば「まとめてプリント」を選択→メディアファイルから印刷ファイルを選びます。

そして出力カラーモード・用紙サイズ(B5冊子を作るならばB4サイズ、綴じる前の大きさを選択します)を決め、画面右側の「小冊子」ボタンを押します。

綴じる方向は縦書きの本は右綴じ、横書きの本は左綴じが一般的です。

最後に印刷する部数を選択し、最終確認の画面で間違いがなければプリントスタートを押して、出力完了を待ちましょう。

小冊子プリント機能の注意点

自動的に順番にページが振り分けられていく小冊子プリントでは、途中で空白のページを挟みたい場合に、コピー機側では空白ページを挟む機能はありません。

あらかじめ白紙の画像データを、白紙を挟みたいページ位置に作成しておく必要があります。

また、カラー画像はRGB・CMYKどちらも対応していますが、CMYKのJPEGファイルは読み込めません。

さらに、1回の印刷でフルカラー・モノクロを混在は出来ません。

本文のモノクロ印刷、表紙のフルカラー印刷はそれぞれ別のファイルに作成してください。

表紙フルカラー印刷の注意点

表紙フルカラーは2通りの印刷方法があります。

1つは完成冊子の2倍サイズ、見開きで表表紙・裏表紙を繋げた画像データを作成し、小冊子プリントのチェックを入れずに普通紙プリントを行う方法です。

B5サイズの冊子ならばB4印刷、A5サイズならA4印刷となります。

もう1つの方法では、表紙、白紙、白紙2、裏表紙の画像データを用意して小冊子印刷します。

表表紙と裏表紙を1枚の絵で繋げるならば前者、それぞれ別の絵や図にするならば後者が向いています。

印刷したいのに、メディア機器が無い!

原稿データが出来上がり、USBメモリにデータを移してコンビニへ、という段になってUSBメモリが見つからないトラブルが起きた場合、コピー本は諦めるほかないのでしょうか。

実は、セブンイレブンは自宅からデータを登録して、コンビニ現地でその登録番号を入力することで登録したデータを印刷する、ネットプリントにも対応しています。

困った時のセブンイレブンのネットプリント!

ネットプリントを利用する上で、ネットプリントへのユーザー登録は任意です。

ユーザー登録をしておくメリットは、データ登録期間が通常2日間のところ、8日間まで延長されます。

登録しておけば安くなる、逆に登録しないと手数料がかかる、といった事はありません。

ユーザー登録をするにせよ、しないにせよ、仕様・注意制限事項には目を通しておきましょう。

データが登録できないトラブルが起きた際、この仕様・注意制限事項ページを見ると、データが規格に合っていなかった等の問題が発覚する事があります。

ネットプリントへのデータ登録方法

「セブンイレブン ネットプリント」でウェブ検索し、トップに出てくる「セブン-イレブンで簡単プリント」ページを開きます。

ユーザー登録の有無に応じたボタンを押し、ファイル登録→普通紙にプリントを選び、登録したいファイルをアップロード、あとは画面表示に従って設定を完了します。

メディア機器を直にプリンターに持ち込む場合と異なり、ネットプリントの利用では1度に登録できるファイルは1ファイルまで=PDF形式での登録が前提となります。

容量にも制限があるので、PDFの登録が出来ない場合はデータ容量を確認し、超過している場合は上下巻に分けた冊子構成に変更しましょう。

あとは出力された登録番号を控えて、セブンイレブン現地に赴き、データを持ち込んだ時と同様に「小冊子」モードの印刷設定を進めれば完了です。

ネットプリント+文庫ページメーカーで簡単小説本!

ネットプリント、そしてSNS上で話題になった文庫ページメーカーを活用する事で、小説のコピー本がとても簡単に作成できます。

事前準備として、利用規約は必ず全て目を通してください。

後は文庫ページメーカーで1ページずつ原稿文章を入力した白背景画像を出力し、本文全ての画像データ化を完了させてください。

あとはmacやwindows、各々の対応したソフトで全画像データをPDFとして1ファイルにまとめ、ネットプリントに登録・印刷していきましょう。

PDF化できなくともUSBメモリがあれば、先述の通り画像順でのコピー本作成も可能です。

技術進化で身近になったコピー本!

小冊子印刷機能のお陰で、コピー本作成において頭を悩ませる面付け作業が不要になり、手間の面でもコピー本作成のハードルは大きく下がりました。

1冊から作りやすいコピー本、まずは自分用に作って、思い入れのある作品を手元に残してみましょう!