同人活動が、もうつらい…。心が折れ切ってしまう前に試しておきたい心身への対処法

同人活動とは本来、描きたい・書きたいものがある為に二次創作を始める楽しい活動です。

しかしずっと楽しく描き続けられるという人は稀であり、様々な理由で「つらい」=「楽しくない」=「かきたくない」というスランプの時期に陥る事があります。

多くの場合はまた何らかのタイミングで二次創作をしたくなった時に戻れるものですが、今すぐにまた二次創作が出来るようになりたい、という時には、その人にあった様々な辛い時の抜け方を見つけてみましょう。

同人活動は楽しい趣味、なのに…?

二次創作は基本的には、あるキャラクターが好きになる→そのキャラクターの側面や、自分が見たい恰好やシーンを描きたくなるという欲求から始まります。

広義的に言えば、幼稚園や保育園で、子供がその時身近であろうキャラクター、アンパンマンやドラえもんを描くのも二次創作です。

同人活動は更にそれを発展させ、好きなキャラクターについて自分でシチュエーション・ストーリーを考えた一冊を作り、ネット上で公開したり同好の士に頒布したりする事を指します。

好きが高じて始める事が多いこの趣味ですが、どうして好きな事がつらくなってしまうのでしょうか。

公開するからこそ起きてしまうつらい問題も

例えば、同人活動は落ち込みやすい人には辛い面があります。

ネット上で公開すると、作品は様々な人の目に触れます。

作品や作者を好きになる人も居れば、受け入れられない作品を嫌う人も居ます。

不思議な事に、それを何故か作者本人に伝えてしまう人が存在しています。

本人に伝える気が無いネガティブな感想であっても、SNS上に投稿してしまう事で、作者が自分の作品名や自分の名前で検索してしまう「エゴサーチ」を行った時には目に留まる事もあります。

出版社経由のファンレターであれば編集部チェックでただの中傷を弾いて貰える事もありますが、個人作品となると、自分の気持ちを守れるのは自分だけになってしまいます。

同人活動をやめたくなってしまうパターン

上記の例のような他人の反応の他にも、同人活動をやめたくなる理由は複数存在しています。

これらは人によっては問題ない事であっても、気にしてしまう人はとことん気にしてしまう問題です。

逆に、こうした事に陥るのは珍しい事ではない、と知る事で「こういう事が気になってしまうのは自分一人ではないのだ」という安心感を得られる事もあります。

反応が貰えなくて悲しい、寂しい

時間と労力を割いて、あるジャンルに投稿してみたが反応を貰えない、というのはつらい事です。

Twitterでは「マシュマロ」、「質問箱」、「ぷらいべったー」といった匿名でメッセージを送れる提携サービスも台頭してきていますが、元々のアカウントの知名度が低い場合、それらを使用していても感想を貰える事は稀です。

また、Twitterでは「いいね」や「RT」をした後に、作者本人には伝わらない形で良い感想を呟いている事もあります。

その為、作者本人が喉から手が出るほど欲しいであろう反応が実は存在しているのに、それが本人には届かない不幸なケースも存在しています。

RT後の反応をみられるサービスも存在している

その解決の一助となるのが、webサービス「リツイート直後のツイートを表示するやつ」です。

この無料サービスはTwitterアカウントでサインインする事で、自分のツイートがRTされた後に呟かれたツイートを最新100件まで表示してくれます。

何千、何万RTともなると全て網羅する事は難しいですが、ツイートした作品の反応を見たい人には、直近100件ならばまず確実に見られるので嬉しいサービスです。

勝手な批判、添削をされたのを見てしまった

どんな反応をされているのか知りたい、と上記のwebサービスを利用した際に、自分にとって好ましい反応をしているとは限りません。

作品について無理解、間違った解釈をされてのコメントや、「これじゃ骨折れてる」といった絵のバランスについて言及されている事も有り得ます。

気にしない人は気にしない事が出来ますが、折角良いコメントを見ていたのにそうしたノイズが混ざると落ち込んでしまう人も居ます。

無責任な発言でも、批判・批評は受け入れるべき?

心理学上、優しい人や真面目な人ほどそうしたコメントばかり目についてしまいがちです。

しかし不当に煽るようなコメントを書く人間は、多くはそれを読む人間がどう思うか想像しない、或いはどうでも良い人間です。

真に受ける必要は一切ありません。

その事を念頭に置いて、気を取られ過ぎないのが望ましいのですが、見てしまった時の精神状態によってはそれも難しくなります。

創作仲間の愚痴・不平不満ばかり見聞きしている

SNSの普及で同好の士とも繋がりやすくなりましたが、日常の事も呟くSNSで繋がってしまう事で起きがちなのがこの問題です。

まず大前提として、愚痴をSNSでしか言えない人も存在しており、そうした人が社会生活のガス抜き場として、自分のSNSで何を呟こうが自由です。

問題は、それを見ることがストレスなのだと気付けない人、フォロワー同士の付き合いとして見なければならないと考える人が少なからず存在している事です。

アメリカのジョージタウン大学教授であるクリスティーン・ポラスが書いた記事によれば、暴言を言われた本人のみならず、それを目撃しただけの人も処理能力が25%、創造性が45%低下する、と提唱されています。

そして愚痴は人によっては、憂さを晴らすための暴言となりがちです。

つらくなった時に試してみたい解決法

「同人活動がつらい」は、誰しも、様々な要因から陥りがちな問題です。

しかしこうしたやる気が出ない、手につかないという気分の落ち込みは何も同人活動に限らず、社会生活上も発生することがある問題でもあります。

その為、そうしたつらさを解消したい人に向けて実効的な解決方法がいくつか存在しています。

肉体・精神それぞれにアプローチをかけて、つらい状態を和らげていきましょう。

じっくりと睡眠をとる

睡眠不足は様々な体調の落ち込みだけでなく、パフォーマンス・感情の低下にも繋がっています。

同人活動を始めた場合、まず削られがちなのが睡眠時間です。

特にイベント日が定められている都合上、原稿の締め切りが迫っているのに進捗が芳しく無い=寝る間を惜しんで原稿を進めてしまいがちです。

日頃忙しい中でイラストや漫画を描く・小説を書いている人も同様です。

理想の睡眠時間は体質や年齢によって変化します。

10代ではおよそ8~9時間、20代ではおよそ7時間、30・40代では6~7時間とする研究結果があります。

一週間を振り返り、それより短い睡眠時間が連続しているならば、じっくりと寝て脳を休め、睡眠負債を失くしてみましょう。

風呂に入る

忙しくなると手早く済ましがちなお風呂ですが、じっくりと身体を温めてリラックスする事で自律神経を整えられます。

この時、焦点を当てるべきは「身体が温まる」事ではなく、「リラックス」する事です。

手早く身体を温めようと42℃以上の熱いお風呂に入ると、身体は交感神経優位=興奮・戦闘状態に入ります。

逆に、42℃未満のお風呂に10~15分浸かると、副交感神経優位となり、リラックス・休養状態となります。

広々とした温泉で手足をのばして温まるのも気力回復には効果的です。

外で体を動かしてみる

軽く運動するのは、やる気やアイデアが出ない時にも有効な方法です。

先述の気力回復を目的とした「リラックス」とは逆に、こちらは交感神経優位にし、脳を「興奮状態」にする事で思考を活発化させます。

体を動かして興奮した脳はアドレナリンを放出し、やる気が湧いてきます。

散歩、プールといった有酸素運動をするのは気分転換にもなって一石二鳥です。

特に自然の傍を散歩する「グリーンエクササイズ」は効果が高く、5分の散歩が20分の運動に相当し、リフレッシュ効果にも即効性があるという研究結果が出ています。

この5分より長くやっても効果はさほど変わらない為、長々と散歩し続ける必要はありません。

街路樹のある道といった小さな自然でも大丈夫ですが、川辺、池のほとりといった水辺を感じられる場所ならばより効果的です。

外出が無理なら?

外出が無理であっても、そもそもの目的は身体を動かす事で起きる交感神経の活性化です。

無理に激しい運動をするのではなく、身体の各所を動かすストレッチでも同様の効果が得られます。

このストレッチは可能ならば心拍数が上がる程度、呼吸が少し弾む程度まで続けましょう。

肩を上げて胸を膨らませて呼吸する胸式呼吸も、交感神経を働かせる呼吸法です。

SNSでネガティブなワードをミュートしてみる

自分のSNSで愚痴を言うのは本人の自由ですが、それを見ないのもまたSNSを持っている人の自由です。

聞き上手な人、愚痴を受け流せる人も世の中には存在していますが、自分がそうでない、溜め込んでしまうと自覚している人は他人の愚痴を受け取っている場合ではありません。

先述の通り、暴言の中に居る事は自分のパフォーマンスを下げる一方なので、愚痴がちな人のアカウントは一時的にでもミュートに入れてしまいましょう。

それでは何かしら障りがある場合には、その人の愚痴に使われがちなキーワードだけをミュートする事で、自分のTLに表示される頻度を下げられる可能性が高まります。

よく目にするTLから不快感を取り除き、快適にしていきましょう。

新しい分野の作品に触れてみる

普段自分が見ないような分野の作品に触れてみると気分転換になる他にも、思わぬ触発から感情が動かされ、つらさが吹き飛ばされる事があります。

Amazonプライムで普段は見ないジャンルの映画に触れてみたり、YouTubeで普段聞かない音楽を聴いてみるのも良いでしょう。

逆に、昔よく見ていた・聞いていた物を試聴し直してみると、当時は気づけなかった発見が出てくる事もあります。

今二次創作している作品が好きになったきっかけ、ルーツがそれらの作品に存在している可能性もあります。

全く予期せぬものを聴きたい場合、YouTubeのミックスリスト再生や、Web上で聴ける「radiko.jp」「らじる★らじる」でラジオ放送が最適です。

好きなものを好きなようにかいてみる

つらすぎて手掛けている物の続きが書けない・描けないという時、まずは一旦その「かけないもの」はさて置いて、何でも良いので落書きしてみましょう。

特にストーリーの存在している何かを書いている時、今書いているものが面白いのか確信が持てず、その辛さから脳が「かくことは辛い」と認識してしまう事があります。

その結びつきを解く為に、何でもいいから描いてみて、その行為に辛さが無い事を脳に認識し直させる方法です。

プラシーボ効果という言葉があるように脳はポジティブな思い込みをする事が可能です。

まずは「楽しさ」を取り戻してみましょう。

つらくてやめたくなる瞬間に思い出したいこと

二次創作は楽しい趣味ではありますが、創作それ自体は、必ずしも楽しい瞬間だけではありません。

しかし自分が書かなければこの世に存在しないものが完成した瞬間の喜びは、何物にも代えられない良さがあります。

読みたい・見たいものが原稿に着手した時点では存在していなかったから、そして誰よりも自分がそれを読みたい・見たいから描きだしたのだという事を思い出してみてください。

二次創作とは触発されるほど原作を愛しているという表明であり、何よりも自分の為に行われているべき活動なのです。