初めて同人誌を作る場合、何冊印刷すればいいの?印刷方法と在庫を抱えた場合の解決方法も紹介

全国各地で日夜さまざまな規模で開催されている同人誌即売会ですが、目玉は何と言っても同人誌の配布です。

初めてイベントに参加する方が迷われるのは、同人誌を何冊くらい持ち込むべきなのかについてだと思います。

出来るなら在庫を抱えたくありませんよね。

そこでおススメする印刷部数と、万が一在庫を抱えた時の解決方法をご紹介します。

初めては10~20冊くらいがおすすめ

初めて同人誌即売会に参加するのなら、10冊~20冊あたりの同人誌を印刷するのが良いでしょう。

なぜなら近年アニメやコミック、ノベルの人気と共に同人誌即売会のサークル参加者数も伸び続けています。

その代表イベントでも言うべき、コミックマーケットでは例年何十万人もの参加者がイベントに集い、連日ニュースにも取り上げられています。

参加者数も多いですが、同じようにサークル参加者も多いので、同じジャンルのサークルが大勢いる場合、その中から自分の作品を選んでもらわなければなりません。

もしコミックマーケットで同人誌を頒布するとなると、会場の営業時間の10時~16時までに配り終わらなければいけません。

開始の1時間30分くらいまではお目当てのサークルを目指す人が多く、終わりの1時間30分ほどになると、参加者はあらかた見終わっているので、一見のサークルを覗く人はあまり見られないのです。

例えばコミックマーケットで100冊の同人誌を頒布しようとすれば、1冊を2分で売る必要が出てくるわけです。

初めての人には厳しく、在庫が余りかねません。

最近ではネット上で無料で同人誌が読めるようになりました。

そのために少なくないお金を払ってまで買い求める人が少ないのが現状です。

SNSや投稿サイトでブックマークやフォロワー数が多いといっても、その数もあてにはできません。

いざお金を払うとなると二の足を踏んでしまうものです。

同人即売会の参加が初めての方は、同人誌の頒布数は足りないくらいがちょうど良いでしょう。

同人誌を印刷する方法

同人誌の印刷数が決まって、いざ刷ろうと考えた時に悩むのはどこで印刷するかについてだと思います。

印刷方法は大きく分けると3種類あり、家で印刷する方法とコンビニのコピー機で印刷する方法、印刷会社に委託する方法があげられます。

その特徴を下記にまとめてみました。

自宅のコピー機を使用して印刷

自宅で手軽に印刷できる方法です。

外に原稿を持ち運ぶ必要がなく、途中で原稿を落として恥ずかしい思いをするといったアクシデントが起こりません。

しかし、大量印刷には向いておらず、質が高いものは作れません。

コンビニのコピー機で印刷

コンビニにデータや用紙を持ち込んで印刷する方法です。

同人誌を周りに見られる可能性が高く、家庭用印刷機と同じく大量印刷には不向きで、質はあまり高くありません。

印刷会社に委託

印刷会社に受注して印刷してもらう方法です。

大量の同人誌の場合、自分で印刷するのは手間なので、外部受注は一番労力がいらない手段です。

一般的には印刷会社のホームページ上でデジタルデータを添付して送ります。

他にも印刷会社により、原本を郵送して印刷出来たり、直接印刷所に持ち込んだりできるところもあります。

印刷会社で選べる印刷方法、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い

印刷会社で選択出来る印刷方法にはオフセット印刷とオンデマンド印刷の2種類があります。

値段や印刷部数、印刷のキレイさによりオススメする印刷方法は異なります。

オフセット印刷で受注

雑誌やパンフレットなどの商業誌から美術誌系までの質の高い印刷に使用されているのがオフセット印刷です。

色合いがキレイでグラデーションも鮮明に印刷が可能です。

細かい文字もにじみません。

同人誌を最高品質で印刷したいといった方にオススメする方法です。

しかし、オフセット印刷は1色ごとに版を作成するので、料金設定自体はオンデマンド印刷よりも高くなります。

そのために小ロット印刷には向いておらず、最低印刷部数は100部以上から受け付けている印刷業者が多い印象です。

初めてイベントに参加する方にはあまり向いていないかもしれません。

オンデマンド印刷で受注

オンデマンド印刷には、レーザープリンターを使用する方法とトナーを使用する方法の2種類の印刷方法があります。

トナーは業務用の大きい印刷機を使い、レーザープリンターは家庭印刷機の上位モデルだと考えてください。

よりキレイに印刷できるのはトナーを使用する方法です。

しかし現在ではレーザープリンターにもさまざまな改良が加えられ、日々その品質は進化しています。

どちらの印刷方法も版を作成しないために印刷代が安く済み、作業工程が短縮できるメリットがあります。

そのために短期納期が可能となります。

イベント前に頒布物が出来上がっていなくても安心です。

また、少数部数に対応しており、10部から受け付けている印刷会社もあります。

しかし、スピーディーに印刷できる分、デメリットもあります。

それは、黒一色が多いと白抜けする可能性があること、色が毎回安定しないこと、広面積のベタやグラデーションがあるとムラが出やすいことなどです。

少量部数ならオンデマイド印刷が良い理由

初めて同人誌即売会に少量部数を印刷して参加する場合は、オンデマンド印刷がおすすめです。

小ロットから対応可能で低予算で印刷出来るからです。

もし、どうしても「表紙はカラー印刷したいので高品質なオフセット印刷がいい」といった場合は、印刷会社によっては表紙をオフセット印刷、他はオンデマンド印刷に出来る印刷会社もあります。

それぞれの長所、短所を押さえてお気に入りの方法を見つけてみてください。

もし余ったら複数回に分けて配布すること

もし今回の即売会で売れ残っても慌てることはありません。

次回参加する予定の即売会でもう1度既刊という形で出せば良いのです。

同人誌即売会に毎回来られる参加者はそれほど多くはありません。

年に1回だけという方も多いので、そういった方にとっては例え既刊であっても新鮮に写ります。

ただし2次創作の同人誌の場合、少しだけ注意が必要です。

原作のジャンルによっては新刊の時は人気があったのに、既刊になると人気が低迷していて、次に頒布するときに売れないということもありえるからです。

そしてネタが古くなっていてそれほど受けないことも考えられます。

売れ残ったなら通販がおすすめ

在庫を抱えてしまったけれど、しばらくはイベントに参加できない方にピッタリなのが、通信販売です。

遠方で来れない方や、参加者の中には社会人もいるので、多忙で来れなかったという方も大勢います。

需要はあるとか思います。

そんな通信販売の種類は2つほどあります。

書店委託と自家通販です。

書店委託

書店販売は作品を外部に委託する方法です。

有名な所では「まんだらけ」「虎の穴」などがあげられます。

どちらも同人誌の専門店で店頭やネット通販上で販売してもらえます。

書店委託の1番のメリットは入金確認や発注などの販売に関わるすべての雑事を代わりにやってくれることです。

さらに多くの人に自分の作品を見てもらえます。

その代わりに2割~4割ほどの事務手数料がかかってきます。

申し込み時は申請書と見本誌が必要になってくるケースが多いようです。

また審査があるために販売を断られることもあります。

扱ってくれる部数も1部からの所もありますが、大抵相手先と相談して決めることが多いようです。

自家通販

受注や発送などすべての雑事を自分で行います。

ネット上に自分のサイトを立ち上げて、発注があれば自宅などから直接相手先に作品を郵送します。

「BOOTH」や「チャレマ」などが有名で同人誌や同人グッツの販売が行えます。

BOOTHでは数パーセントの事務手数料を支払えば決算手続きを代行するサービスも行えます。

さらにオプションにより匿名発送も可能です。

初めて同人誌即売会に参加するにあたって

初めて同人誌即売会に参加した場合、ジャンルやカップリング、キャラクターにより頑張れば初心者でも完売もできる可能性もあります。

しかし、たとえ才能があり、SNSのフォロワー数が多くても実際に売れるかどうかは本番を向えてみないとわかりません。

初めて参加する場合は、様子を見て印刷部数を少なめに見積もっておくことをオススメします。